ジーコの会見

うーーん、やはりジーコって監督としてどうよって思いました。

  • 敗軍の将、兵を語りまくり

敗軍の将が兵を語りまくってどうするんでしょう。見苦しいだけです。ジーコってそういう見苦しいことをしない人だと思っていただけに、残念でなりません。前回は決勝トーナメントまで行けたのに今回は一勝も出来なかった、そして個々の選手の能力はどちらかというと前回より良い、となるとこれはトルシエと比較して能力がないということでしかありません。自分の能力のなさを認められない人は発展性もないと思います。

  • 自由って何?

選手の自由……ってなにか自由を勘違いしていませんかね? 「小泉の波立ち」にもありますが、サッカーって「組織」としてやることと「個人」としてやることがあります。それらのうち、「組織」としてやることを代表を招集してきちんとこなすのが監督の仕事です。その組織として行うことの中で、あることをする際に最良の選択肢がA、B、Cとあってどれを選ぶかは「選手の自由」っていうのならその通りでしょう。現場では選択肢がたくさんあり、それを必要に応じて臨機応変に使い分けるのが大事なんですから。「あることをする」ために取る行動が毎回同じでは相手にも読まれてしまいますし。しかし、「あること」がわからなければ話になりません。それが本当に分かっていて「選手の自由」と言っているのでしょうか。
だいたい、相手を攻略するための戦略はきちんと監督から指示があるべきものです。監督が戦略について指示をしなくて良いのであれば、「個の能力に長けた選手」を集める監督が優秀ということになります。例えばロナウジーニョがすばらしい選手であることは素人の私でも分かります。つまり、個の能力に長けた選手を集める監督はある程度の能力がある人であれば誰でも出来ることであり、ヒディングトルシエオシムといった監督だけがすばらしい監督であったり、弱いと目されていたチームが強いチームに勝てたりすることはあり得ません。これらの監督がすばらしいのは、個の能力を組織として組み上げてそれを最大限に発揮する戦略を実行できるからです。

  • ということで

今後のためにも、個の力を伸ばすとともに組織として強いサッカーを目指して欲しいものです。オシムさんならそれが出来そうな気がしますが、川淵がいる限りは難しいのかなぁ……。